国立感染症研究所「ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチンに関するファクトシート」平成22年7月7日版に採用されているデータで、琉球大学の研究による。ファクトシートを作成した厚生労働省 国立感染症研究所 病原体ゲノム解析研究センターの神田忠仁氏は、琉球大学以外のデータが信用できない理由として以下の2点を挙げる。①通常の医学部では研究施設が不十分である。この検査はごく微量のDNAを大幅に増幅して鑑別するため、他の検体からウイルスが混じって入ってくる可能性をきわめて小さくした特殊な研究設備でない限り結果が信用できない。②これまでの通常の研究方法では、複数のウイルスに同時に感染している場合、そのうちの反応の強い方だけしか検出されないという結果になるため、ウイルスの主流である16型や18型が余計にカウントされている可能性が高い。
参考:「2010年8月27日 第12回 厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会 議事録」